中村岳陵展-横須賀美術館
ホームページやチラシの紹介画像で期待していた以上に端正な美しさがいっぱいで、見ごたえのある企画展でした。
この企画展は5月11日まで開催されています。5月6日までは夜8時まで開いていますので、所蔵品展も併せてゆっくり観覧できます。
中村岳陵は今回の企画展の情報で初めて知った画家です。図録の略年譜によると42歳以後を逗子で過ごしたそうです。62歳以後は病気がちだったにもかかわらず、1969年に79歳で亡くなる寸前まで描き続けていたとのことで、敬服いたします。
「月次十二幅」の十月は、木肌が細やかに描かれ、もみじも鮮やかで、美しかったです。枝に留まっている鳥は、何と言う鳥なのでしょうか。
「牡鹿啼く」は、画そのものの美しさに加え、1930年の作品にもかかわらず昨日描かれたかのように状態が良いのが素晴らしいと思いました。個人蔵のようですが本当にありがたいことです。
「砂浜」は、日本画ならではの青緑の空が美しく、目を引きました。
「潜鱗」は、淡い青緑の水と、鯉の色が暖かく調和していました。
「緑影」は、赤や青緑の鯉と、水面に反射する空の青や建物の黄緑の模様が交じり合い、今回の展示で最も気に入った作品です。
「残照」は、夕焼けをバックに、枝の細い樹のシルエットが浮き立ちます。夕焼けの赤の階調が美し過ぎて息を呑みました。
「大阪四天王寺金堂壁画小下図」は、小下図にもかかわらず尋常でない描き込みがされていて、本画は一体どんな仕上がりになっているのか、見たくなりました。
企画展に引き続いて、所蔵品展を観覧しました。
矢崎千代二「月光」は、パステルの特性がぴったりの、海面にお日様が照り返す様子が印象的でした。
国吉康雄「毛皮の女」は、頬杖を突いた女の顔を見ていたら、なぜかやるせない気持ちになりました。黒髪ですが日本人でしょうか。制作時はアメリカ在住の時期のようです。
展示作品リストは以下のとおりです。




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» 横須賀美術館の中村岳陵展 [いづつやの文化記号]
数年前から、日本画家、中村岳陵の回顧展をどこかの美術館でやってくれないかなという [続きを読む]
受信: 2008/05/03 23:48
» 中村岳陵展 (横須賀美術館) [徒然と(美術と本と映画好き...)]
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受信: 2008/05/12 00:48





コメント
ご訪問とコメントありがとうございました。^^
残照のシルエット素晴らしかったですね。正岡子規の写生に影響受けたそうですが、冷たくない写実だなと思いました。
常設の矢崎千代二「月光」、僕もこの人のパステルがとっても気に入りました。素晴らしい美術館でしたね。♪
投稿 ひろ | 2008/05/03 20:12
ひろ さん
コメントありがとうございます。図録の90ページに内弟子の鈴木竹柏画伯の話として「『残照』は、上野の夕景に感動して描かれた」とありましたが、画の中に風景から美のエッセンスが凝集されているようですね。
ご訪問ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
投稿 atsuos | 2008/05/03 21:43
はじめまして
この展覧会はとてもよかったですね...
場所が場所だけにお客さんは少なかったですが、
それだけに静かな余韻にひたれて大満足でした。
投稿 lysander | 2008/05/12 00:50
lysanderさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
落ち着いて鑑賞できて、よかったですね。レストランや屋上からの景色もよいですよね。
当ブログへご訪問ありがとうございました。これからもお楽しみ頂けたら幸いです。
投稿 atsuos | 2008/05/13 01:00